ランクイン数は世界3位
英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が集計する「世界大学ランキング」の最新版(2018年版)が発表された。
世界1位は昨年に続き英国のオックスフォード大学。10位までを英米とスイスの大学が占めた。アジアで最も順位が高かったのはシンガポール国立大学(22位)だった。
日本の大学は、46位の東京大学(昨年39位)が最上位で、74位の京都大学(昨年91位)が続いた。100位以内に入った国内大学は2大学で、これは、中国、韓国などと並び世界10位。一方、ランクインした1102大学のうち日本の大学が89校を占め、これは、米国、英国に続く3番目の多さという。
THEのランキングは世界的に注目され、留学する大学を選ぶ指針としても使われている。①教育力②研究力③研究の影響力④国際性⑤産業界からの収入―の各分野を設けて大学の実績を調べたり、世界の研究者にアンケート調査をしたりして順位を決める。順位付けの基準は、研究や大学院教育を重視している。ランクインするには、大学が自主的にエントリーすることが必要だ。
調査を担当したダンカン・ロスさんは「東大が順位を下げたのは、悪くなったというより、周辺の(国の)大学が力を付けたため」と話す。日本の大学に対して「ランキングを上げること自体には意味がない。自大学の課題を明確にして、世界の中で重要な役割を果たしてほしい」と期待する。
【THE世界大学ランキング2018の日本のランクイン大学】
(46位)東京大
(74位)京都大
(201~250位)大阪大、東北大
(251~300位)東京工業大
(301~350位)名古屋大
(351~400位)九州大
(401~500位)北海道大、東京医科歯科大、筑波大
(501~600位)藤田保健衛生大、首都大東京
(601~800位)会津大、千葉大、広島大、順天堂大、香川大、金沢大、慶應義塾大、神戸大、高知大、熊本大、名古屋市立大、岡山大、大阪市立大、東京農工大、東京理科大、早稲田大、横浜市立大
(801~1000位)中央大、愛媛大、電気通信大、岐阜大、浜松医科大、法政大、岩手大、東京慈恵会医科大、鹿児島大、関西医科大、近畿大、北里大、京都工芸繊維大、九州工業大、明治大、三重大、宮崎大、長岡技術科学大、長崎大、名古屋工業大、奈良県立医科大、新潟大、大阪府立大、立命館大、佐賀大、埼玉大、埼玉医科大、滋賀医科大、島根大、信州大、静岡大、昭和大、上智大、東海大、徳島大、東京海洋大、富山大、豊橋技術科学大、山形大、山口大、山梨大、横浜国立大
(1001位~)秋田大、千葉工業大、同志社大、福井大、兵庫県立大、茨城大、神奈川大、関西大、工学院大、関西学院大、名城大、大分大、芝浦工業大、東京都市大、東京電機大、鳥取大、東洋大、宇都宮大