LGBTの当事者を応援しよう──。北海道・旭川藤女子高校の生徒4人が有志団体「LGBTfriends」として活動している。(秋山千佳)
「親がレズビアン」契機に
結成は2016年末。きっかけは同年4月にアメリカから来た留学生が、自身の親についてレズビアンカップルだと公言したことだった。同校の小池静先生が「この機会にLGBTについて知るイベントをやってみないか」と生徒に呼び掛け、留学生の帰国直前の今年1月、当事者らとともに勉強会を開催。中高生や社会人ら約70人が参加した。
代表の加藤仁苗さん(3年)によると、参加者からは「別世界の人たちだと誤解していた」「LGBTについてマイナスの捉え方をしていたが、イベントを通してイメージが変わった」といった声があり、手応えを感じたという。
友人に同性愛者がいるという加藤さんは「まずはLGBTの人がいることを知ってほしいし、完全じゃなくても理解してくれたら」と話す。6月25日には地域の社会人有志らと、自治体のパートナーシップ制度導入を考えるイベントを行う予定だ。