「18歳選挙権」導入を前に、高校生記者5人が座談会を開催。どうにも遠く感じる政治や選挙について、投票に行くかなど、本音を語り合った。
「今の政治」学びたい
──政治にどんなイメージを持っている?
ヒナコ 政治・経済の授業では、憲法や政治の仕組みが中心。政党や政治家の信念やどんな政策を持っているのかは分からない。「今の政治がどうなっているのか」を学校で学べれば、責任をもって投票できるようになるのかな。
ナミ 「政治は難しい」という先入観がある。もっと小さいころから政治に慣れ親しんでいれば状況が変わっていたかも。
学校で話題になりにくい
──学校で政治について話題にすることはある?
ショウ 学校で友達と話しても、みんな18歳選挙権は知っていても、関心がある人は少ない。
ナミ 18歳選挙権になるね、と話題を振ったら、投票に行くという人もいたけれど、「顔で決める」という人も……。
ヒナコ 積極的にイベントに参加するなど、政治にとても興味を持っている高校生もいるみたい。
ユウト 7月の選挙で実際に投票できる高校3年生は少ないから話題になりにくいのかも。
──選挙権を得たら投票に行く?
レイカ 大人になって分からないと恥ずかしいので、やり方を知るためにも一応行くとは思う。
ショウ 「選挙に行かない」ということは「今の政治に不満がない」ということ。政治に対して何かを変えたいと思う人だけが行けば良いのでは。
セイイチ 投票率を上げることも大事だけれど、形だけ上げても、ただの人気投票になってしまう。うちの学校の生徒会長選挙の国版になってしまったら……。
ツイッターで話題の人は…
──政治家のことを知る機会は?
セイイチ 駅前などで演説している人は、印象に残っている。
ショウ ツイッターを使って音楽のことなど、若者の話題になりそうなつぶやきをする政治家がいる。でも、「ただ名前を知っている」という理由だけで投票するのはどうだろう。
ユウト ツイッターで人柄を知るだけでなく、「どんな政策をしたいと思っているか」の視点を持って候補者を見ることが大事。良いことを言っていても、実際に実現できなければ政治の意味がないから。