「私学の雄」として、何かと比較されがちな早稲田大学と慶應義塾大学。実際のところ、どのような違いがあるのだろうか。20年以上にわたって大学生の「ナマの声」の取材を続け、『大学図鑑!』の監修を務めるオバタカズユキさんに、それぞれの違いを比較し、話してもらった。(安永美穂、協力・ダイヤモンド社)。詳細はリンク先を参照。
キャラの違いは?自虐に走れる早稲田、スマートに勝ちに行く慶應
もちろん個人差はあるが、どんな人でも受け入れる懐の深さがあって、「わが道をゆく」生き方を追求していくのが早稲田。組織に属することを重視しながら、人脈を駆使して合理的に行動するのが慶應。早稲田には、あえてバカな振る舞いをして自虐的に笑いを取りに行く美学がある。学内ミニコミ誌で自分の大学のことを批判的に茶化すこともあるが、大学側の目が気になる慶應ではそんなことはあり得ない。
早稲田も慶應もキャンパスで雰囲気が大違い ギャップに注意
早慶ともに、学部によってキャンパスが異なる「学部割れ」大学だ。慶應は、SFC(湘南藤沢キャンパス)以外は学年によって通うキャンパスが変わる「学年割れ」でもある。それぞれ早稲田キャンパスと三田キャンパスのイメージが強いが、郊外にあるキャンパスはかなり雰囲気が違うので、注意してほしい。
就職力は?慶應は卒業生とのパイプが強力、早稲田はのんびり⁉
就職に関しては、全般的に慶應の方が強いといわれ、企業の評価も高い。人気が高い総合商社への就職においても、慶應が大きくリードしている。「就職にそんなに躍起になってどうするの?」という雰囲気があるのが早稲田。慶應に比べると、就職に対してのんびり構えている学生が多い。