各国の代表的な出版業者団体が加盟する国際出版連合(IPA)によると、印刷機の発明以降これまでに推定1億5千万タイトルの本が出版された。

新刊点数トップは中国

2015年に主要国で出版された新刊の数は中国が47万、米国が33万8986と群を抜いて多く、以下、英国(17万3千)、ブラジル(8万8685)と続いた。ただ、人口100万人当たりの新刊数では英国が2710、アイスランドが2628で、中国は335、米国は1043だった。

17カ国の国民を対象とした読書の頻度調査では、中国と英国などが高く、日本は「毎日かほぼ毎日」本を読む人が20%と17カ国中15位だった。

 

米国は「聞く本」伸びる

近年はデジタル技術により本の形態も多様化している。電子書籍も普及しているが、米国出版社協会によると、18年の米国での電子書籍の売り上げは前年より減少し、紙の本の売り上げが増加。紙の本への愛着が依然強いことを示している。一方で、米国では耳で聞くオーディオブックの売り上げが前年比で約37%増加した。

日本では電子書籍が売り上げを伸ばし、紙の本は減少傾向にある。