法務省は9月10日、2019年の司法試験に4466人が受験し、1502人が合格したと発表した。合格率は34%だった。
司法試験は、法曹(弁護士、検察官、裁判官)となる知識や能力があるかを判定する国家試験。法科大学院を修了するか、予備試験という試験に合格することで、司法試験の受験資格を得られる。
今年の合格者は法科大学院修了者1187人(合格率29%)、予備試験合格者は315人(合格率82%)だった。男女別の内訳は男性1136人、女性366人。平均年齢は28.9歳で、最年長は65歳、最年少は20歳だった。
司法改革の一環として法科大学院制度は2004年度から始まり、最も多い時期で74校が開校されたが、政府が当初していたより司法試験合格者数も合格率も下回る状況が続き、法科大学院の志願者も減少傾向となった。政府の現在の司法試験合格者数の目標は1500人。現在、学生募集を続ける方針の法科大学院は35校程度まで減っている。
法科大学院別の合格者数と合格率は次の通り(11人以上の合格者がいる大学を掲載)。
1位 慶應義塾大 152人 51%
2位 東京大 134人 56%
3位 京都大 126人 63%
4位 中央大 109人 28%
5位 早稲田大 106人 42%
6位 一橋大 67人 60%
7位 大阪大 46人 41%
8位 神戸大 44人 34%
9位 明治大 26人 16%
10位 名古屋大 25人 37%
10位 北海道大 25人 24%
12位 立命館大 24人 21%
13位 首都大学東京 22人 23%
14位 東北大 20人 38%
14位 九州大 20人 34%
16位 筑波大 18人 23%
17位 創価大 16人 25%
18位 広島大 14人 36%
18位 日本大 14人 15%
20位 千葉大 12人 20%
20位 関西学院大 12人 19%
20位 関西大 12人 17%
23位 上智大 11人 11%