全国高校総体(インターハイ)陸上の男子200メートル決勝が2019年8月7日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、100メートル王者の鵜澤飛羽(宮城・築館2年)が20秒36(追い風2.1メートル=参考記録)で優勝。2年生での100メートルと200メートルの2冠達成は、28年ぶりの快挙だ。
「カーブも追い風、直線も追い風」という好条件に背中を押され、直線に入ったときには「これは勝ったな」と勝ちを確信した。準決勝で自身初の20秒台となる20秒94(追い風0.5メートル)をマーク。しかし、サニブラウン・アブデル・ハキーム(フロリダ大)が持つ高校記録にあと0秒02と迫った決勝のフィニッシュタイムまでは、さすがに想定していなかった。「タイムを見たときは思わず叫びましたが、公認記録ではなかったので『まじか…』と。風がちょっとだけ強すぎましたね」と、鵜澤は笑顔で記者たちの笑いを誘った。
鵜澤飛羽の話「100メートルで自分のスピードが全国で通用したなら、200メートルでも通用しないわけがない。毎日、走って走ってここまできたので、練習量には自信がありました。自分の持ち味の後半を生かして走れば、良いタイムも出るなと思っていました。
(文・小野哲史、写真・幡原裕治)