全国高校総体(インターハイ)陸上の女子800メートル決勝が2019年8月7日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、ヒリアー紗璃苗(東京・明星3年)が2分06秒04で初優勝を果たした。

インターハイ陸上女子800mで優勝したヒリアー紗璃苗

ヒリアーが決勝でマークするべき選手と考えたのは、ワングイ・エスターワンブイ(岡山・興譲館1年)だった。インターハイ前までは「どういう走りをする選手なのか、動画などで調べるのが難しかった」が、今大会の予選と準決勝を見て戦い方を決めたという。

レースは予想通り、エスターワンブイが序盤から飛ばした。ヒリアーはその3メートルほど後方につき、一時は10メートル以上の差をつけられたが、ラスト100メートルで逆転。最後のデッドヒートを制した。

ヒリアー紗璃苗の話「(リードを広げられて逆転するには)行けるか行けないかではなく、もう行くしかありませんでした。準決勝では少しネガティブな気持ちにもなったのですが、決勝は勝つことだけを考えて、倒れてもいいから勝ちにこだわりました」

(文・小野哲史、写真・幡原裕治)