全国高校総体(インターハイ)陸上の男子400メートル障害決勝が2019年8月6日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、日本陸連が認定するダイヤモンドアスリートの出口晴翔(福岡・東福岡3年)が50秒57の自己ベストで快勝。前回に続き、インターハイ王者となった。
この日はバックストレートに強い向かい風が吹いていた。そのため出口は「自分の(ハードル間の)13歩展開がかなり不利になるかもしれない」と思ったが、「予選は意外と気持ちよく走れて、準決勝も少し余力を残しながら通過できたことで、決勝も『自分のレースに集中するぞ』と安心して走れました」と振り返る。
しかし、出口はインターハイを一つの通過点と捉えている。「喜ぶのは今日ぐらいにして、また秋のシーズンに向けて切り替えていきたいです」。もっと速く、もっと強く――その思いは競技者である限り、これからも変わらずに持ち続ける。
出口晴翔の話「この大会に向けて結構強がってきましたが、実際は(連覇がかかる)プレッシャーがありました。昨日、(同じダイヤモンドアスリートでやり投げの)中村健太郎(大阪・清風南海3年)が2連覇を決めて、プレッシャーがさらに大きくなりました。でも、やるしかないと思って、ゴールだけを見て走り切りました」
(文・小野哲史、写真・幡原裕治)