全国高校総体(インターハイ)陸上の男子やり投げ決勝が2019年8月5日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、ディフェンディングチャンピオンの中村健太郎(大阪・清風南海3年)が70メートル36をマークし、史上5人目の大会2連覇を果たした。
他の選手以外に「風」が戦うべき相手だった。「沖縄は風が強い。やりを高く投げて伸びるのが自分の持ち味ですが、今日の風では高く上がってしまうと風に負けて良い記録が出ない。できるだけやりを抑えて投げることを意識しました」。風の影響で4投目と5投目は記録を伸ばせなかったが、優勝が決まった後の最終試技で70メートル09を投げ、王者らしく締めくくった。
中村健太郎の話「この3年間で一番レベルが高いインターハイと言われていて、その大会で勝てたことは今までの全国大会の優勝の中でも大きい。今まで『70メートルの壁』がありましたが、今日2回超えられたことで、その壁はなくなったと思います。あとは高校新記録を出して高校生活を終えたいです」
(文・小野哲史、写真・幡原裕治)