各地域に伝わる昔話や伝説、郷土料理、方言などの身近な「地域社会」に目を向け、文化を掘り起こし向き合うことによって、自分たちにできることを考えるという目的のもと開催されている『「地域の伝承文化に学ぶ」コンテスト』(國學院大學・高校生新聞社主催)。各賞ならびに学校賞が決定し、2018年12月2日(日)には國學院大學渋谷キャンパスで表彰式が行われた。応募数の詳細と各賞の結果は以下の通り。

【応募総数】
728作品
【部門別応募数】
地域文化研究部門(団体) 36作品
地域文化研究部門(個人) 449作品
地域民話研究部門(団体) 36作品
地域民話研究部門(個人) 195作品
学校活動部門  12作品
 

地域文化研究部門(団体)

最優秀賞・折口信夫賞
「宮地集落の民俗誌」
富山県立砺波高等学校 2年文系・歴史民俗班
 
 
優秀賞
「広めよう!みゃーくふっと先人の郷土文化」
沖縄県立宮古総合実業高等学校 生活福祉科
「平成最後の“祖父江の虫送り” ~杏和高校 繋がりを求めて~」
愛知県立杏和高等学校 地域研究グループ
佳作
「2020東京大会に向けて全国・全世界に発信したい三島-沼津間6.6kmの道」
静岡県立沼津城北高等学校 情報メディア部
「自分たちの足元をみつめる~我が家のお雑煮から“今”を考える~」
愛知県立杏和高等学校 旧2年3組お雑煮調べ隊
入選
「ふるさとの宝物探し」
岐阜県立益田清風高等学校 地域研究
「伊勢神宮にまつわることについて」
東京・香蘭女学校高等科 伊勢研修

 地域文化研究部門(個人)

最優秀賞
「漬物で語る~『知らない』と『忘れる』に立ち向かう人々~」
飯田 真世(愛知県立杏和高等学校3年)
優秀賞
「福井県敦賀市の伝統行事、「敦賀まつり」について」
荒殿 一花(東京・広尾学園高等学校2年)
「変化していく音頭~音頭から始まる流行音楽のかたち~」
武井 千夏(愛媛・済美平成中等教育学校4年)
佳作
「関西弁は日本語習得の良いツールとなりえるのか~外国人の第二言語習得からみた関西弁~」
弓場 鈴響(東京・渋谷教育学園渋谷高等学校2年)
「報恩の民『台湾少年工』は日本統治時代における犠牲者でしかないのか」
矢川 優里(神奈川県立横浜国際高等学校3年)
入選
「蜂須賀家政の墓を探る」
江川 美結(徳島・徳島文理高等学校2年)
「屋久島の郷土料理を伝えるよりよい方法を探る」
福元 美那(鹿児島県立屋久島高等学校3年)
「伝承されていく津軽三味線」
古川 弥音(青森・五所川原第一高等学校 1年)
「海童神社について」
北畠 來夏(青森・五所川原第一高等学校 1年)
「一本タモ」
工藤 千愛(青森・五所川原第一高等学校 1年)

地域民話研究部門(団体)

優秀賞
「おたちきさん~なぜ、五百年以上祀られ続けてきたのか?~」
愛媛県立西条高等学校 地域・歴史研究部
「民間に根付く妖狐妖狸伝」
群馬・高崎商科大学附属高等学校 社会部特選・特進男子
「「あくねのなな不思議なおかし」~阿久根の七不思議を調べて~」
鹿児島県立鶴翔高等学校 郷土芸能同好会
佳作
「高尾山の天狗伝説」
東京・共立女子第二高等学校、神奈川・桐蔭学園高等学校 高尾研究会
「衛門三郎伝説」
愛媛県立東温高等学校 郷土芸能部
入選
「佐野の伝承についての調査及び英訳活動」
栃木県立佐野高等学校 佐野地域伝承研究班
「岩木山と鬼神伝説」
青森・五所川原第一高等学校 2年6組Gチーム

 地域民話研究部門(個人)

最優秀賞
「「鬼」考~今昔物語集と民話における~」
大和田 一稀(東京・世田谷学園高等学校2年)
優秀賞
「河口湖天上山に伝わる『カチカチ山伝説』の真相~カチカチ山伝説の発祥地は本当に天上山なのか?~」
廣瀬 香奈(山梨県立吉田高等学校3年)
「澤様と人々の思い」
木村 心優(愛知県立杏和高等学校2年)
佳作
「六合物語~これを語りて柳田國男を戦慄せしめよ~」
小杉 恒太(群馬・市立高崎経済大学附属高等学校3年)
「箱根における九頭龍伝説」
石田 瑠奈(神奈川・鎌倉女子大学高等部2年)
入選
「伊能忠敬の腰掛け石伝承について」
谷口 生貴斗(福岡県立修猷館高等学校2年)
「七夕のはじまり」
今井 真琴(青森・五所川原第一高等学校 2年)

 学校活動部門

優秀賞
「妖怪「地域興し」~山城の妖怪を活かした観光地づくり~」
徳島県立池田高等学校 探究科
優秀賞
「白文鳥の町弥富を再び~弥富文鳥文化復活を目指して~」
愛知県立佐屋高等学校 文鳥プロジェクト