高校生が地元食材を使ったレシピを創作し、調理とプレゼンテーションで順位を決める「ご当地!絶品うまいもん甲子園」(農林水産省などが主催)。沖縄県代表・宜野湾高校(沖縄)は、ゴーヤを使った料理に挑戦した。(文・写真 田崎陸)
沖縄県代表・宜野湾高校(沖縄)からは、新城美優さん(3年)、宇良梨々花さん(3年)、木下夏葵(3年)が出場した。作ったのは、名産のゴーヤを使った料理『カメー!ウチナーの巻』だ。ゴーヤは全国的にも知名度があるものの、苦みがあるのが難点だ。そこで、3人が目指したのは、「ゴーヤが嫌いな人にも食べられるレシピ」だった。
こだわったのは、特製の甘辛ソースだ。これをゴーヤにからめることで、まろやかな味にたどり着いた。ゴーヤが苦手だったと話す審査員からは「お肉とゴーヤの食感がマッチしていた」と絶賛された。ここにも、工夫が隠されている。蒸す際に、蒸し過ぎるとお肉が固くなったり、ゴーヤが柔らかくなったりする。その加減をうまく調整したのだ。
3人は、家庭クラブのメンバー。他の部活が大会に出る時、料理の差し入れをすることもあるそうだ。全員3年生で、受験勉強と両立しながらの出場だった。