大学入試センター試験にかわり2021年1月から始まる「大学入学共通テスト」(新テスト)の試行調査(プレテスト)が11月10・11日に、全国の大学などを会場に実施される。全国の高校1453校(中等教育学校)の2・3年生8万4444人が受ける予定だ。

試行調査は、2017年度に続いて2度目。本番の試験の実施に向けて、問題構成や難易度、試験場の運営などを検討するために実施される。

大学入試センターによると、試行調査を実施するのは6教科19科目。「国語」と「数学Ⅰ・数学A」のみを1日で実施するA日程は高校2年生以上の6万6895人が受ける。2日かけて英語、地理歴史、公民、理科を含む6教科を実施するB日程は高校3年生を中心に1万7549人が受ける。さらに、B日程は理科と地理歴史などの選択方法が異なる2パターンの時間割がある。「国語」と「数学Ⅰ」はAB日程の全員が、英語はB日程の全員が受ける。ほかの科目の多くの科目の受検者は数千人になる見込み。全国の大学が会場となり、A日程は454会場、B日程は74会場。

2018年11月に実施される大学入学共通テストの時間割(大学入試センターの資料から)

「国語」と「数学Ⅰ・数学A」は、センター試験にはない記述式問題を出題する。受けた生徒には、試験後に会場で正答例と自分の解答と照らし合わせて確認してもらう。

センターでは、記述式の導入に加え、マーク式解答の問題も思考力を重視した出題にしたい考え。センターは、試行調査の結果を2018年度末までに分析し、2年後に迫る本番の問題構成などを固める方針だ。