全国高校総体(インターハイ)陸上の男子三段跳び決勝が8月6日に三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われ、前回5位の松田基(山形・山形中央3年)が15メートル70(追い風3.5メートル=参考)をマークして初優勝に輝いた。決勝の1回目はファウル。2回目を終えて12位と苦しんだが、3回目で記録を伸ばしてトップエイトに食い込むと、4回目以降は風にも恵まれた。最終6回目でそれまでトップだった大六拓海(兵庫・神戸鈴蘭台3年)をわずかに1センチ上回り、ここ一番での勝負強さを見せつけた。
松田基のコメント「5位だった前回大会からずっと目標にやってきたので、達成できてうれしいです。とくに走力を上げるということで、骨盤周りから大きく走るフォームにしたことで、踏み切り前に無理に足を合わせることなく、助走のまま踏み切れるようになりました。今日は調子は悪くありませんでしたが、予選も決勝も1本目はファウルし、決勝の2本目も記録を伸ばせませんでした。でも、そこで気持ちで負けないで、3本目以降に順調につなげることができました。(6回目の直前は)絶対にやってやろうと。風も良かったので、ファウルでもいいという気持ちで思い切って跳びました。逆転できたかどうかは微妙でしたが、跳んだ瞬間に手応えはありました」(文・小野哲史、写真・幡原裕治)