全国高校総体(インターハイ)陸上の男子円盤投げ決勝が8月3日に三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われ、山下航生(岐阜・市岐阜商3年)が58メートル02で初優勝。予選で56メートル95を投げて高校新記録を叩き出すと、決勝の5回目に57メートル61、6回目に58メートル02とさらに記録を伸ばした。6月のアジア・ジュニア選手権で銅メダルを獲得。7月にはU20世界選手権にも出場するなど、同世代の中では別格とも言える実績を持ち、今大会でも2位以下を寄せつけなかった。
山下航生の話「勝てたことはうれしいですが、自分は60メートルを狙っていたので、その目標を達成できなかったという悔しさもあります。予選の1回目は失敗したけれど、身体が動いているのがわかったので、決勝の自分に期待できました。投げ自体は、リバース(踏み込みのステップ)がうまくいったし、普段の練習で出せる記録を試合で出せるところまで持ってこれたのは収穫でした。良い感覚をつかめました。ただ、ベストな投げをしても60メートルに届かなかったというのは、まだ自分に未熟な部分があるからだと思うので、今後も60メートルを投げるという目標は変えずにいきたいです」(文・小野哲史、写真・幡原裕治)