世界の高校生が数学の難問を解いて競う第59回国際数学オリンピック(IMO)が7月3日からルーマニアで開催され、日本代表として高校生6人が参加。金1、銀3、銅2のメダルを獲得し、6年連続で代表全員がメダルに輝いた。黒田直樹君(兵庫・灘高校3年)は世界6位に入り、金メダルを獲得した。日本は国別順位で13位に入った。

第59回国際数学オリンピック日本代表。左から渡辺直希君、西川寛人君、馬杉和貴君、新居智将君、清原大慈君、黒田直樹君(開会式後に撮影、数学オリンピック財団提供)

文部科学省と数学オリンピック財団の発表によると、代表6人の成績は次の通り。

黒田直樹君(兵庫・灘高校3年) 金メダル

新居智将君(東京・開成高校3年) 銀メダル

清原大慈君(東京・筑波大学附属駒場高校3年) 銀メダル

馬杉和貴君(京都・洛南高校1年) 銀メダル

西川寛人君(愛知県立明和高校3年) 銅メダル

渡辺直希君(広島・広島大学附属高校1年) 銅メダル

黒田君は昨年に続く金メダルで、今年は世界6位に入った。清原君は昨年の銅メダルに続く、メダル獲得だ。国別順位は各国参加者の合計得点による。日本は13位に入った。1位は米国、2位はロシア、3位は中国だった。

国際数学オリンピックは、世界各地から数学の才能のある若者を見つけ、チャンスを与えるのが狙い。20歳未満で大学教育を受けていないことが参加要件で各国6人まで出場できる。今大会には、107 カ国・地域から594 名の生徒が参加。6問の筆記試験に、1日4時間半ずつ2日間にわたり取り組んだ。日本代表は、国内大会である第28回日本数学オリンピック(JMO、4415人が予選に応募)から選抜された。

来年はイギリスで開催される。2023年には日本で開催される。