1月に受賞者を発表した「全国女子高校生エッセイグランプリ」「全国高校生イラスト・マンガグランプリ」。今回は、それぞれの入賞作品を公開するとともに、受賞者の喜びの声や審査委員の講評をお伝えする。

第1回 全国女子高校生エッセイグランプリ

大賞 德丸 実莉さん(呉市立呉高等学校3年)

―受賞を知ったときの気持ちは?

私の作品を見て、評価してくださった方がいることにまず、幸せを感じました。ありがとうございます。

―応募の経緯は?

「夢」がテーマだった今回のコンテストにおいて、私の中にある経験を文字におこし、夢を伝えてみたいと思いました。

―作品制作を通して感じたことは?

想いを文字に変換していくという作業は、私にまたいろいろな思い出を思い起こさせ、感情があふれ出てくる中執筆しました。原稿を書く中で、自分自身に向き合ってるといった感覚を強く感じました。

作品PDFはコチラ→「触れることができない君へ 約束の報告を。」pdf

 

優秀賞 公文 こころさん(山梨県立甲府第一高等学校2年)

―受賞を知ったときの気持ちは?

まさか自分の手紙が入賞するとは思ってもいなかったので嬉しいです。祖父に一番に伝えたいと思います。

―応募の経緯は?

学校の掲示板に作品募集の案内があり、それを見て応募しました。

―作品制作を通して感じたことは?

遠く離れた所に住んでいるので久しぶりに祖父に会いに行きたいと思いました。

作品PDFはコチラ→「空を飛びたい」pdf

 

優秀賞 眞田 ハンナさん(長野県長野西高等学校3年)

―受賞を知ったときの気持ちは?

率直に、嬉しいです。私の想いが伝わった!っていう嬉しさです。そして、自分に自信がつきました。夢が大きすぎるってことは、誰にでもないと思うので、これからもこの事を達成し、このエッセイの続きの物語を作っていこうと思います。

―応募の経緯は?

夏にボランティア先のガーナで出逢った女性のことを、日本の人にも知ってほしい、アフリカの現状を多くの人に伝えたいという思いで書きました。そしてなにより、「夢」について書くことにとても興味が湧き、ワクワクした気持ちで応募しました。

―作品制作を通して感じたことは?

頭の中で溢れている自分の将来の姿、やりたい事を言葉にすることで、目に見えて具体的な考えが浮かんできました。日本人は、大きな声で自分の夢について語る機会が少ないと思うので、ここでは思う存分大きな声で100%を語りました!

作品PDFはコチラ→「ファッションの力で世界を虹色に包み込む。」pdf

審査委員講評

自分のことを他人に伝わるように書くのは難しい。しかも、テーマは「夢」。自分の夢ってなんだろう。このコンテストに挑戦した高校生の中には、四苦八苦しながら作品を書いた人もいたのではないでしょうか。

そんな中、高校時代の、あるいは入学以前の印象的な体験や貴重な出会いから生まれた夢について、素直な気持ちを飾らぬ言葉で書き上げたことがうかがえる作品を大賞、優秀賞としました。お世話になった先生のような教員を目指したり、肉親や親友と約束した仕事についたり、海外の人たちのために尽くしたり…。今の思いを大切に、これからの人生を歩んでいってほしいと思います。

今回はつきたい職業について書いた作品が多くみられましたが、「夢」は仕事に限りません。また一つの夢を追い続ける生き方も素敵ですが、成長するにつれ、新たな夢を見つけることも自然なことです。自分の夢が分からない、という人は世の中の出来事に目を向けたり、夢をもって頑張っている同世代や大人とかかわったりしてみましょう。自分の心の中をのぞいても見つからなかった夢が、身近な世界から一歩外に踏み出すことで生まれることがしばしばあるからです。(高校生新聞編集長 西健太郎)