映画「男子高校生の日常」に出演する、モデルで女優の山本美月さん。高校時代に熱中した演劇部の活動を、熱っぽく語ってくれた。 (中田宗孝)

「男子高校生の日常」は、男子校の自由奔放な生徒たちの笑える日々を描いた青春映画。近隣の女子校に通う女子高生ヤナギンを演じた山本さんは、作品に参加して、初めて男子高校生の実態を知ることに。

「私は女子校出身なので、男子がいる環境は新鮮でしたね。映画の中で、男子たちが女子の注目を浴びようと、文化祭のチラシのカッコいい配り方を必死に練習するシーンがあるんです。おバカなことに真剣に打ち込む姿を見て『あぁ、男子高校生ってカワイイんだな~』って。胸がキュンとなりました(笑)」

劇中では、ヤナギンを「自然体の演技でみせることができたかな」と言う。

「感情を激しく表現する女の子なのですが、女子校に通っていたころに周りにいた、同じようなタイプの子を演技の参考にしました。こんなキャラは、お芝居の中でしかできないので、演じていて楽しかったですね」

高校時代の思い出を尋ねると、迷わず「部活です!」と答えてくれた。演劇部の活動に打ち込んだ3年間だった。

「3年生の時、新入生のための部活動紹介で『ロミオとジュリエット』のワンシーンをみせました。私はジュリエット役に加えて、演出と音楽も掛け持ちで担当したので、印象に残っています。大変だったけど10人以上の新入生が入部してくれて、うれしかったです」 部活は楽しい思い出がほとんどだが、時には部員同士で衝突したことも。

「部には、演劇を楽しめればいいと考える人たちと、筋トレをしながら本気で取り組む人たちがいて、両者の意見がぶつかることもありましたね。それでも、3年生の地区大会はみんなで力を合わせることができました。自分でも納得のいく良い舞台だったと思います」 最後に、現役高校生へのメッセージをもらった。

「高校生の時にしかできないことってあると思います。例えば、クラス全員で取り組む文化祭のようなものは、卒業したらなかなかできない。学校行事や勉強、部活でもいい、何か全力でぶつかれることを見つけて、とことん楽しんでほしいですね。私は球技大会のドッジボールだって本気で楽しんでましたよ!」

【やまもと・みづき 】
1991年7月18日、福岡県生まれ。「C a n C a m」専属モデル。映画「桐島、部活やめるってよ」をはじめ、多くの話題作に出演中。10月からはドラマ「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」(TBS系)にレギュラー出演。