センター試験2018　平均点最終集計を公表　英語リスニング、生物など難化

2018.02.05

2018年のセンター試験本試験問題

大学入試センターは２月１日、１月に実施したセンター試験の平均点の最終集計や、科目選択状況などを発表した。

志願者数は58万2671人と３年連続で増加。本試験と追試験を合わせた受験者数は55万4212人。前年（54万7892人）に比べ、6320人増えた。志願者数に対する受験率は95.12％と前年（95.13％）とほぼ同じだった。今年３月に高校を卒業する人の志願率は44.6％と過去最高だった。

倫理・地理B・化学は前年より易化

受験者数の多い科目で平均点が前年より高くなったのは、「倫理」（＋13.1点）、「倫理、政治・経済」（＋6.5点）、「地理B」（＋5.7点）、「化学」（＋8.6点）。前年より低くなったのは「英語リスニング」（－5.4点）、「政治・経済」（－6.6点）、「生物」（－7.6点）。リスニングは50点満点のため、配点の１割以上の大幅ダウンだ。一方、「国語」（－2.3点）、「英語筆記」（＋0.02点）、「数学Ⅰ・数学A」（＋0.8点）、「数学Ⅱ・数学B」（－1.0点）はほとんど変動がなかった。

大学入試センターは最終集計に先立ち、１月19日に採点を終えていない約2000人をのぞいた中間集計を公表、その時点で得点調整を行わないことも発表していた。得点調整は、地理歴史、公民、理科②の各グループの受験生１万人以上の科目の平均点に20点以上の差がある場合に検討するが、今回はその基準に達しなかった。